ようやくこの日が来た。
ホールはSIXカラー紫のライトアップ。
最初の音だけでもう泣きそうになった。
テンテンテンテンテテンテンテテン
CDで聞いてたやつだ…
何を言ってるかわからないと思うが
わかる人にはわかる…
最初は二人だけが目当てだったのに。
調べていくうちに全キャストの虜に。
鈴木愛理と田村芽実が共演するなんて
とんでもないことがあるもんだと思った。
ハロプロ時代は先輩後輩だったのに
二人が共演するなんて激アツ。
重度のハロプロオタクだから
二人のことは10代からデビューから
グループをアイドルを卒業してから
ずっと。ほんとにずっとみていた。
女優、歌手の枠にとらわれず活躍していて。
アイドルをやめてからも人生は続く。
ハロプロは人生の通過点。
そう考えている私にとっては模範的な
ファンを裏切らない二人です。
もちろん本人の努力がすさまじい、
信念を持っているということです。
褒めている。必ず幸せになってほしい。
たくさんのハロオタがここから
ミュージカル沼に落とされるのでしょう…
さてここからは個人の感想を。
■キャサリン・オブ・アラゴン
鈴木瑛美子さん
ムーランルージュのラ・ショコラ役。
こんなことならもっと注目して
歌を聞いていればと悔やむ。
Cuteな見た目からは信じられない。
この体からこんな声でる?ほんとに?
私も歌いたいよあの声で。
ありえーなああぁああい!!
Wキャストがソニンさんだったし
役的にも女王たちのボス、リーダー、
お局のような存在なのに若くない?25歳だよ?
って思っていたけど予想外の裏切り。
誰よりも気品にあふれていて
貫禄もあって気高い王妃。
回数を重ねるごとに自分のものにして
さらに強くなるんだろうなと感じた。
完全に余談だけど調べたら
キングダムのED歌っている方だった。
意味がわからないよ。
■アン・ブーリン
田村芽実さん
アンジュルムを卒業してから
ミュージカルに出演しているのは
もちろん知っていたけど
なんとなく見ないでここまで来た。
初めてがSIXでよかった。
それくらいもうアンブーリンだった。
浮気相手なのに図々しく
奥さんにしてくれなきゃ嫌。
私を女王にしてと迫った図太さ
みんなを敵に回す、
神経を逆なでる無神経さ。
ダンスが妙に弾んでで能天気そうな感じ。
ねえアンみんな怒ってるよ!
って言われた時のふてぶてしさ。
あんなに自然に楽しそうに演じていて、
デビュー当時の不安そうな困り顔とか
卒コンの時の姿が思い出されて泣いた。
良かったね、めいめい。
■ジェーン・シーモア
遥海さん
はじめましての方。
ジェーンは一番可哀そうかもしれない
産まれてくる子を抱きたかっただろうな
とか思っていたけど。
本人がそれを終始主張してくる感じが
なんか面白かった。
ヘンリー8世に絶対逆らわない、
口答えも喧嘩もしない穏やかな性格を
そのまま表現したかのような優しい歌声。
アラゴンとブーリンが大騒ぎして
盛り上げていった会場を全部さらっていった。
会場がもう息をしていなかった。
それくらい静寂に包まれて聞きほれていた。
話始めるとおちゃめで気が強くて
心の中ではこのやろうヘンリー
って思ってた気がする。従順なだけじゃない。
■アナ・オブ・クレーヴス
菅谷真理恵さん
ムーランルージュのラ・ショコラ役。
こんなことならパート2だよ。
ヘンリーのちっちゃいあそ…
ハワードの歌詞とかぶってたけど
完全に言ってるよね、こ。
本心を隠して強がっているような、
そんな気がしなくもないけど
私も傷つけられたのよってみんなの手前
一応主張してみたって感じ。
唯一、円満離婚した女王だし意外と
余生充実してたんじゃないかな。
SNSでこんな考えでこんな演出でみんなで
盛り上げていこうぜって気合がすごくてすき。
質問に答えたり更新したりとマメな方。
しかも休演日には外に出かけて
誰かと遊んでいて死ぬほどパワフルだなと。
(めっちゃみてるストーカーじゃない)
煽ってくれたし、盛り上げ上手だし、
お客さんを指名して踊らせてて
まさに女王様だった。ひざまずきなさいよ。
■キャサリン・ハワード
鈴木愛理さん
愛理の歌がうまいのは知ってるけど
ミュージカル界ってみんな桁違いで
化け物しかいないんだよ、大丈夫かな。
もはや親目線で心配していた。
余計なお世話でしかなかった。
女優としても歌手としても成功しているのに
さらに上を目指そう、挑戦しようという
心意気がもう素晴らしいよ。
ハワードの若さからくる無敵感。
世間知らずが故の私が一番、
この世はなにもかも思い通りになるはず。
そうでしょう?違うの?
ねぇちょっとこっちを見て!!
って転落していく感じが見事だった。
愛理はメンヘラだと勝手に思っているんだけど
その片鱗が感じられて良かった。
女遊びは芸の肥やしじゃないけど
過去の恋愛の何かが役に立ったのかな。。
■キャサリン・パー
斎藤瑠希さん
こちらもはじめましての方。
たくさんの浮気相手に5人の女王がいて
生きていてもひどい目に合わせたり
何人か殺しているしそんな人と結婚なんて
ほんとにしたくなかっただろうな。。
好きな人とのお別れの歌、悲しすぎる。
愛しているからこそ手放す。
歌いながら自分を納得させている感じもあって
とても切ない。こうするしかないんだって。
ここまでどんどんエスカレートしていた
ヒートアップしていたみんなの怒りを、
悲しみを認めたうえ受け入れて諭す。
ここは説得じゃなくて諭す。
この時点でパーはある意味みんなより
一歩先にいたと思う。
最後の最後に綺麗にまとめてきたなって。
なんだかんだ一番仕事ができる王妃だ。

さてハロプロ贔屓の感想はこれくらいにして。
絶対に1回じゃ足りない。
また見たくなるはずと思って
チケットを買っていた自分に拍手。
普段はポンコツなくせに
たまにはいいことするよね。
全キャストコンプリートはできなかったけど
あともう1公演あるのが救いです。
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